資料 01 / 韓国デジタル媒体ガイド

NAVER・Kakao・Instagram・YouTube
どれに、いくら配分するか。

韓国デジタル媒体ガイド ― NAVER・Kakao・Instagram・YouTubeの役割分担と予算配分

韓国の4媒体は役割が重なりません。「認知はどこで取り、検索でどう受け止め、購入をどこで確定させるか」を先に決めないと、予算配分はほぼ必ず外れます。日本企業の韓国向け施策を設計するための、媒体別の役割分担と配分基準をまとめました。

前提

まず、韓国は検索の構造が違う

Google中心の設計をそのまま移植すると、入口を失う

検索サービスシェア(2026年上半期)意味
NAVER64.28%調べる・比較する・口コミを読む、の主戦場
Google28.37%英語情報・専門情報・地図で併用される
Microsoft Bing3.84%PC標準ブラウザ経由が中心
Daum2.90%カフェ(コミュニティ)文化の一部が残存
出典:インターネットトレンド調べ(2026年1月1日〜6月30日)。前年下半期比でNAVERは61.82%→64.28%と上昇、Googleは30.69%→28.37%と低下。調査手法により数値には幅があります(アプリ利用ベースの調査では別の数字が出ます)。提案書に引用する際は必ず調査主体と期間を併記してください。

重要なのはシェアの数字そのものではなく、NAVERの検索結果ページの構造です。日本のGoogleが「Webサイト」を並べるのに対し、NAVERは「ブログ」「カフェ」「知識iN」「Place(地図)」「ショッピング」といった自社サービス内のコンテンツを上位に並べます。つまり韓国では、企業の公式サイトを最適化しても検索面のシェアは取れません。取りに行く対象はブログ記事とコミュニティ投稿です。

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4媒体の役割分担

同じ「SNS」でも、購買プロセス上の位置が違う

検索・比較

NAVER — 意思決定が確定する場所

ブログ・カフェ・知識iN・Place・ショッピングが一体化しており、「知る」から「決める」までがこの中で完結します。ここに情報がないブランドは、韓国の消費者にとって検討対象にすら入りません

担うべき役割:比較検討時の受け皿づくり。指名検索・カテゴリ検索の両方で、レビューと店舗情報が出てくる状態を作る。効果は蓄積型で、止めても数か月は残ります。

検索・比較・口コミ確認までがNAVERの中で完結します
KakaoTalkは連絡手段であり、その上に販促の面が乗っています
目的が違えば、最適な配分も変わります
保有顧客・再訪

KakaoTalk — 韓国の生活インフラ

連絡手段としてほぼ全国民が日常利用するメッセンジャーで、その上にチャンネル(旧プラスフレンド)・ギフト・決済が乗っています。新規認知の獲得には向きませんが、一度接点を持った顧客への再アプローチでは他媒体を圧倒します。

担うべき役割:友だち獲得 → メッセージ配信 → 再来店・再購入。日本でいうLINE公式アカウントの位置づけに近く、設計思想もほぼ同じです。

認知・欲求喚起

Instagram — ビジュアル起点の発見

10〜30代を中心に、ビューティー・ファッション・飲食・旅行の「見つける」入口として機能します。近年はリールとThreadsを含めた運用が前提です。

担うべき役割:まだ検索していない層に欲求を作る。ただしここで作った関心は、ほぼ必ずNAVER検索で裏取りされます。Instagram単体で走らせると、検索した先に何もなく離脱します。

理解・信頼

YouTube — 長尺での納得形成

滞在時間が長く、比較・レビュー・使用方法など「理解に時間がかかる商材」で強く効きます。ショート動画は認知、長尺は納得と、同一媒体内で役割が分かれます。

担うべき役割:高単価・説明が必要な商材の検討後押し。効果測定は再生数ではなく、期間中の指名検索の増加で見るのが実務的です。

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予算配分の基準

目的別の出発点。ここから業種・競合状況で調整します

目的NAVERKakaoInstagramYouTube考え方
韓国市場に新規参入50%10%25%15%まず検索の受け皿。認知を作る前に「検索したら出てくる」状態を先に用意する
訪日韓国人の集客60%5%25%10%旅行計画は検索とブログ旅行記で組まれる。Place整備の優先度が最も高い
EC売上の拡大40%20%30%10%NAVERショッピング検索とレビュー数が転換率を規定する
ブランド認知の獲得30%5%40%25%ビジュアル媒体を主軸に。ただし検索の受け皿は最低限維持する
リピート・LTV向上25%45%20%10%Kakaoチャンネルが主戦場。友だち獲得コストを先に見積もる

配分を決める3つの問い

  1. その商材は「検索されるか」 — 検索されるならNAVERを厚く。検索されない新カテゴリなら、まずInstagram/YouTubeで需要そのものを作る必要があります。
  2. 購入までの検討期間はどれくらいか — 長いほどYouTubeとブログレビューの比重が上がります。即決型(飲食・雑貨)はPlaceとレビュー数で決まります。
  3. リピートが売上を作る商材か — そうであればKakaoへの投資が最も回収効率が高くなります。単発購入型なら最小限で構いません。
配分でよくある失敗

Instagram広告に予算の大半を投じ、NAVERを後回しにする配分です。広告で関心を持った韓国の消費者は、ほぼ全員がNAVERでブランド名を検索します。そこにレビューが1件もなければ、その広告費は競合の比較検討を助けただけで終わります。認知施策の前に、検索の受け皿を作る——順序を逆にしないでください。

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実行順序(標準90日)

同時に全部やるより、順に積む方が費用対効果が高くなります

時期やること目的
1〜30日NAVER Place整備、ブランド名の検索結果クリーニング、韓国語基本コンテンツ制作「検索したら出てくる」状態を作る
31〜60日ブログ体験団・レビュー蓄積、カフェでの自然言及、Kakaoチャンネル開設比較検討時に選ばれる材料を積む
61〜90日Instagram/YouTubeでの認知拡大、インフルエンサー起用受け皿ができた状態に、初めて流入を流す

この配分を、貴社の案件に当てはめると

業種・商材・競合状況によって最適配分は変わります。案件の概要(業種/目的/予算レンジ/期間)をお知らせいただければ、1営業日以内に配分案と概算見積をお出しします。クライアント名は不要です。

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